前提
現在も読書が習慣であるにもかかわらず、自分の家には物理本はいっさい置いていない。
物理書物撲滅のきっかけは引っ越しのしやすさ第一主義に考えていたからなのだが、それ以外にもメリットはありそうだった。
今までの引っ越し等で断捨離をせざるを得なかったとき、どのような屁理屈で自分を納得させて書物を捨ててきたかを記録しておく。
今のところ、以下のマインドやスキルによって書物を手放して後悔したことはほとんどない。
障壁
書物の断捨離で障壁になることは、その書物を通して積み上げた思考を後々必要とした場合、車輪の再発明になってしまうという。せっかく思考を進めたのにそれが無駄になるのが悔しいという感覚。
マインド
- この情報が後々必要になっている時点で人生負けてる
- 例えば大学の授業で使ったプリントとか。確かに思考を積み上げた。もしその科目を後から学ぶとすれば、プリントを見直した方が理解が早いこともあるかもしれない。ただし、本当にその科目を学び直すべき時はあるのか?もっと人生で優先度高くやるべきことがあるのでは?
- Scrap & Build
- 本に解決策を求めるふりして目の前のことから逃げるな
- 本が手元にある方が読もうという気になる。目に入った本から読む気になる。ただし、目の前の仕事なり解決したいものがあるとき、目の前に本があると目移りしてしまう。本に解決策が書いてあるかもしれないけど、それよりも考えてとにかくアウトプットを絞り出せ。情報収集に逃げるな。自分の頭で考えることから逃げるな。フェルミ推定でもなんでもして暫定の解決策は今持っている情報で最速で出してみろ。完璧よりもまずは終わらせろ。
- 最悪あとで必要になってしまっても、金でリカバリ可能なら捨てる。
- 買った本でも読んでいない場合、つまり自分の思考がまだ乗っていない場合、後で買い直せるなら捨てるべき。高価な本はメルカリで売る。むしろ残存価値が0になる前に売れ。手放さないことで発生する管理コストや、集中するべき時に目移りして読んでしまうことで発生する機会損失の方が避けるべき。
スキル
- 電子化する技術
- 自炊代行サービスのスキャンピーで本を電子化し、iPad の GoodNotes でいつでも読み書きできるという状態を作る。バックアップ戦略もちゃんととっておけば、喪失の不安からも解放される。
- 物理本特有(と思われている)のメリットを電子本で実現する技術
- アウトプットする技術
- アウトプットして「学び」という一連のタスクを完結させろ。インプットしただけの段階だと資産ではなく、サンクコストとか負債みたいなものが積み上がっただけ。行動に移すなり、最低限あとで引き出しやすいよう情報整理なりでアウトプットして初めて資産になる。自分のフィルターを通してアウトプットされていないものはただの負債とか費用。自分のものにしていつでも引き出せる状態でようやく資産になり、それが自分の人生の幸福度を変えたとき資産が昇華されるイメージ。アウトプットする気がない対象はそもそも今本当に「学び」というタスク自体が必要じゃない。