動機
速読
速読の正体とは何か、習得可能かを見定めたいと思った。
読書が習慣である自分にとって、本からのインプットを効率的に行う手法はコスパいいと思ったから。
佐藤優さん
メンタリスト Daigo さんが、速読関係で唯一信頼できる人物、本はこれと言っていた
なんとなく佐藤優さんが知の巨人的な人であることは知っていた。
加えて、去年私は聖書検定1級をとって、彼が神学部ということも知って神学の履歴書という本も読んで彼への興味があった。
要するに速読&神学の2つに高い信頼度、深い造形をお持ちの彼から学んでみたいと思ったのがこの本を選んだきっかけ。
読了後雑感
佐藤優さんいつもこの表情このポーズこの角度。かわいい。
2012年なのでだいぶ古い。今なら iPad やいろんなソフトウェアを使ってもっと上手くできる。
ひたすら強調されているのが、基礎知識の重要性。
このことは苫米地さんの年収が10倍になる速読トレーニングの内容とも共通している。
読み方には三種類
熟読、速読、超速読
彼でも一ヶ月に熟読できるのは 3~4冊
基礎知識がないと理解できない。特に高校レベルの基礎知識が大事。
熟読する本を選ぶために超速読や速読を使う。
基礎知識は熟読によって出ないと身につかない。この本の中では「基本書」と呼ばれている。
難解な本には二種類
- 概念が錯綜し、定義がいい加減で、論理構成も崩れている本
- 古典的名著とされているものの中にも、このようなトンデモ本がたくさんある。
- こっちは速読によって熟読を避けるべき
- 議論が積み重ね方式になっているため、覚えなくてはならない約束事、さらに押さえておかなくてはならない事実関係が多く、読むのに時間がかかる本
- こっちに時間をかけるべきだけど、土台の基礎知識がないと読めないので、やはり基礎知識の習得が大事
熟読のためには結局彼も何回も(3回が勧められてる)読んでるっぽい。
速読の豆知識(本書では熟読のコツに書いてあるけど)
なぜ、真ん中くらいのページを開くのかといえば、本の構成として、初めの部分は「つかみ」と言って、どのように読者を引き込むかという工夫を著者と編集者がしており、最終部の結論は、通常、著者が最も述べたいことを書いているので、読みやすいからだ。翻訳書の場合、そのような本自体の構成に加え、真ん中くらいになると緊張が続かなくなり、翻訳が荒れてくることがある。
真ん中くらいというのは、実はその本のいちばん弱い部分なのである。あえて、このいちばん弱い部分をつまみ読みすることで、その本の水準を知るのである。
速読のコツ
やっぱり、地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」に書かれてたズームインの思考が大事っぽい。全体像を素早く把握してから詳細を理解しにいく。一番ダメなのは一つの箇所で立ち止まること。
ノートを取る時には時間を決めろと言っている。どこを書き出すのかの選別に集中するようになる。
これはアウトプットも同じだなと思った。インプットよりも、アウトプットの方がいくらでも時間を使えてしまいやすい。
体で覚える、身に付くための時間
知識科目の筆頭が社会だとすれば、現代文は論理科目。
言語化できて頭で覚えられるものは、陳述記憶。
そうでないものが非陳述記憶。体で覚える技術を「テクネー」という。教科書を読むだけでなく実習によって身につけるもの。
実習が必要な科目習得には時間がかかるということを最初から織り込んでおくことが大事。
多面性を獲得するために具体例がたくさん必要なもののことを言うんだと思う。この本では言語習得が非陳述記憶でテクネーが要ると言ってるが、ソフトウェアエンジニアリングもそうな気がする。
時間帯や場所でも読む本、態度を最低化できる
夜中に読むのは、何度でも読み返す基本書や過去に読んだ本など、記憶に定着させたいものが多い。新しく読む本なら、すでに通暁しているテーマのものを選ぶようにしている。
脳を全く新しい刺激や負荷に晒すよりは気楽。